2022.06.29

広島大学 植松選手 ~遅れた1年の奮闘~

来たる7月4日(月)より、国立代々木競技場第二体育館他にて

全日本大学バスケットボール新人戦(プレ大会)が開幕します。


今年度新設されました今大会、

中国地区優勝校にコラムを執筆してもらいました。


初めまして。

広島大学女子バスケットボール部3年の植松涼です。

よろしくお願い致します。


広島大学入学までの歩みとプレインカレへの意気込みを執筆させていただきます。

拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


私が広島大学を選んだのは、勉強と両立しながらも、もう一度大好きなバスケットボールに打ち込みたいと思い、その環境が広島大学にはあったからです。

高校は進学校でありながら朝・昼・放課後と練習環境を作ってくださった顧問の先生のお陰でバスケに没頭することができました。

受験勉強のため、インターハイが3年生最後の大会になるのですが、予選で悔しい敗戦を味わい、出場の目標は達成できませんでした。

大学でバスケを継続するのかどうか悩みながら受験勉強に取り組んでいく中で、今まで当たり前に毎日行っていたバスケができなくなると変な感覚に襲われました。

やっぱり大学でもバスケがしたい、高校で達成できなかった目標をもう一度追いかけたいという気持ちが芽生えてきました。


広島大学受験を決意し、臨んだ結果は不合格。どうしても広島大学が諦められなかったため、浪人することになりました。

両親には迷惑をかけっぱなしで申し訳なく思うとともに、どんな道でも支えてくれて応援してくれたことに感謝しかありません。

勉強漬けの日々は成績が伸びない焦りやストレスから苦しい時もあったけれど、バスケットで培った精神力や忍耐力、また、頑張ればバスケができるという思いで乗り越えることができ、2年目にして合格することができました。


しかし、入学後、想像していたバスケットは思うようにできませんでした。

新型コロナウイルス感染症の蔓延で試合ができないだけではなく、練習すらできない状況が続いたからです。

慣れない土地で仲間と公園で練習する日々でした。

また、練習が再開しても、1年のブランクで頭も身体もイメージ通りに動きませんでした。

新しいチームで自分をアピールできないもどかしさを感じ、自信を無くし、いつしかミスを恐れてボールを扱うことに怖さを感じるようになりました。

毎日悩み、落ち込む日々でした。あんなにも広島大学でのバスケットを楽しみにしていたのに、その選択が間違っていたのではないかと思う日もありました。


しかし、自分と向き合っていく中で、夢を諦めるほど努力はできていないし、何よりも挑戦せずにやらない後悔はしたくないと思うようになりました。

自分は不器用で優れた才能はないけれど、あきらめが悪く、決めたことを努力し、貫く精神は持っていると自負しています。技術力も精神力も伸びしろだらけなので、日々少しずつ進化していけるように精進していきます。

3年次には新型コロナウイルス感染症も落ち着き、運営してくださる方々のおかげで、たくさんの大会を経験することができています。

あと2年も残されていない大学バスケ。現状に満足せず、選んだ道で花を咲かすという意味で、「置かれた場所で咲く」ことができるように最大限の努力をし、目標を達成できるように頑張りたいと思います。

浪人しなければ新人インカレに出場する資格も無かったと思うといいこともあるものだなと感じます。


チーム全員で勝ち取ったプレインカレへの切符。

今大会では、中国地区代表として選手一人ひとりがやるべきことを遂行し、全国大会という貴重な経験を通してチーム・個人ともに成長できることを目標にしています。

また、広島大学の一員として、応援され、目指されるチームとなれるように、関わってくださるすべての人への感謝の気持ちを忘れることなくプレーしていきたいと思います。


広島大学の初戦は

7月4日(月) 16時30分〜 @大田区総合体育館Bコート

vs拓殖大学


思いを背負い、広島大学のカラーで新人インカレを楽しむ彼女たちの戦いに注目したい。

Writer
北澤 陽奈子(キタザワ ヒナコ)

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