コラム・動画
白鷗大学 樋口選手 ~真面目にやり続けること~
来たる7月4日(月)より、国立代々木競技場第二体育館他にて
全日本大学バスケットボール新人戦(プレ大会)が開幕します。
今年度新設されました今大会、
関東地区女子優勝校にコラムを執筆してもらいました。
こんにちは。白鴎大学3年、樋口鈴乃です。よろしくお願いします。
はじめに、本ブログを執筆させて頂き本当にありがとうございます。自分なりに精一杯文章で伝えたいと思います。
最後まで読んでいただけると有難いです。
私は福岡県福岡市出身で、小学二年生からバスケットボールを始めました。
地元の中学校に通い、高校も地元福岡県の精華女子高校に入学しました。
高校三年生の時に、佐藤監督に声をかけてもらい白鴎大学へ進むことを決めました。
精華女子の先輩である林咲希選手が白鴎大学で日本一になったという経歴があり、私もここで日本一になりたいと思ったのが白鴎に決めた理由です。
また、精華女子で同期だった三浦も同じ大学に行くと聞き、高校で果たせなかった日本一を大学で一緒にとりたいと思ったのも白鴎に決めた大きな理由のひとつです。
白鴎大学に入学して、関東1部の大学の凄さを目の当たりにしました。
身体能力も高く、体も強く大きい選手たちがたくさんいて、高校までにつけてきた自信が一気に崩れ落ちるような感覚でした。
1年生の頃は試合にまったく出られず、4年生の姿に憧れているだけでした。
2年生になって、少しずつ試合に絡めるようになってきたけれど、ずっと自分の目の前にある壁を越えられずにいる感覚でした。
自分ができることは何か、どうしたらチームに貢献できるかを模索する毎日で、今までのバスケットボール人生の中で1番悩んでいたと思います。
そんな私が唯一誇れることは、何事にも真面目に取り組むことです。ランだったり、トレーニングだったり、きついことでも真面目にやる。
シューティングのリバウンドも、ごみ拾いも、準備や片付けもバスケに関わること関わらないことを含め、本当に誰にでもできることをしっかりとやることには常に気を使っています。
しかし、2年生の頃のバスケットボールがあまりうまくいっていない時期は、真面目に取り組んでも何も報われない。
自主練することも、トレーニングを真面目にすることも辞めようかと思っていたし、結局、能力がある人が上手くいくのだと自分の中で勝手に決めつけていました。
その時に、同期の1人に「真面目にやっても報われることは少ない。逆に辛い思いをする方が多いと思う。だけど、いつか絶対、一瞬だけかもしれないけど頑張っていたら報われると思う。」と言われました。
これを聞いて、私は「自分は能力がないから、真面目にやるのは当たり前。それを真面目にやっているからすごいなんて思っちゃいけない。自分に出来ることを真面目に取り組もう」」と思うようになりました。そこから少しずつバスケットボールも上手くいくようになった気がします。
2年ぶりの開催となった関東の新人戦では、私はキャプテンを任せてもらいました。
白鴎大学には本当にすごい選手が沢山いて、プレーでは絶対に引っ張れないと思ったため、真面目にやることで少しでもチームに一体感が生まれたらいいなと思って取り組みました。
3年生以下のチームのため、最初は不安定でしたが、試合を重ねる毎にチームの空気もプレーも良くなっていくのがわかりました。
決勝では、チームも優勝し、私自身も大学3年間で1番いいプレイができたと思います。まだまだですが、少しだけ「真面目」が報われた瞬間かなと思いました。
少し話は変わりますが、私はこの大会でキャプテンをしてみて嬉しかったことがあります。それは、同期が沢山支えてくれたことです。
私には、日本一仲が良く本当に最高の同期がいます。その5人が大会期間中、練習でも試合でも常に声を出し、励ましたり意見を出し合ったりしてくれました。
その行動に涙が出そうになるくらい嬉しかったです。キャプテンは嫌だなと最初は思っていたけれど、同期のおかげで本当にキャプテンをしやすい環境でした。
常に真面目に取り組むことで、この人について行きたいと思われるようになりたいと改めて思いました。
私の大学生活は残り1年半です。当たり前のことを真面目にやり続けることはこの先も変わりません。
それにプラスして、もっともっとバスケットボールが上手くなるように努力していきます。
また、バスケットボールが毎日できる環境にも感謝して、新人インカレ優勝という形でたくさんの人に恩返しできるように頑張ります。
今後も白鴎大学の応援、よろしくお願いします。
白鷗大学の初戦は
7月4日(月) 10時30分〜 @大田区総合体育館Bコート
vs東北学院大学
バスケに向き合い、強くなった樋口選手の活躍に注目したい。