2022.12.01

白鷗大学 松永選手 ~4度目の正直~

来たる12月3日(土)より、国立代々木競技場第二体育館他にて

第74回全日本大学バスケットボール選手権大会が開幕します。


74回にも及ぶ歴史ある今大会、

関東地区の女子優勝校にコラムを執筆してもらいました。


こんにちは。白鴎大学4年、松永夏海です。はじめに、本ブログを執筆させて頂き本当にありがとうございます。自分のことを書くのは少し恥ずかしいですが、最後まで読んでいただけると幸いです。よろしくお願いします。


私は、北海道の札幌市出身で、小学3年生からバスケットボールを始めました。始めた頃は、ここまでバスケットを続けていることなんて想像もしていませんでした。地元の中学を卒業後、札幌山の手高校に進学しました。高校3年生のインターハイ後に、白鷗大学の佐藤監督に声をかけていただき、白鷗大学に進学することを決めました。山の手からは、白鷗大学に誰も進学したことがなかったのでとても不安でした。ですが、優しい先輩に助けてもらいながら日々を過ごしていきました。


大学1年生の頃は、高校生と大学生の違いに苦しみました。フィジカルや、シュート力、バスケットIQです。入ったばかりの時は、覚えるセットプレーが多く苦しみました。1年生全員で練習までの時間、近くの河川敷で動きながらセットプレーを覚えていました。セットプレーを覚えたと思ったら、次はオプションを覚えなくてはならなくて毎日頭がパンクしていたのを覚えています。

1年生の頃のインカレでは怪我をしていたこともあって裏方をしていました。結果は準優勝で、惜しくもあと一歩が届きませんでした。大学の日本一を決める、この大舞台に連れてきてもらい、この空気感をしっかり覚えておこう、悔しさを覚えておこう、と思いました。

2年生の頃は徐々に試合に絡むようになってきました。しかし、試合に出られないこともありました。自分ではなく、1年生の方が試合に出ていることも多かったからです。この時期は苦しみました。そしてインカレでは私は何もできずに2年連続準優勝で幕を閉じました。

3年の初め、今まで通りではダメだ、何かを変えなくてはいけないと考え、私は自分で今までとは違った1年間の目標を立てました。まず自分と向き合うことを始めました。自分と向き合って考えた1年間のテーマは、「克己」(こっき)です。克己とは、自分自身をコントロールする、ということです。私は自分の気持ちの浮き沈みをあまり管理できず、切り替えがうまくできない選手でした。こんな選手を起用したいとは思えないな、と自覚して「自分を変えよう」と1年間過ごしました。

いつかの試合前、私は監督に呼ばれて言われた言葉があります。「お前は、ディフェンスでプレッシャーをかけて、そこから調子が上がっていくのだ。だからディフェンスを頑張りなさい。そしたら自分のリズムになってくるから。」今までの私は、ディフェンスが得意ではありませんでした。ですが求められていることをここまではっきり言われたので、全力でやってみようと思いました。そこからは、ディフェンスで徐々にリズムを掴み、自分のプレーを出せるようになりました。今でもその言葉を思い出しながら、試合前はディフェンスのアップを必ず入れています。

そして三年のインカレも力及ばず、3度目の準優勝でした。


そして4年目がスタートしました。気づいたらあっという間に4年目に入っていました。

4年生になって本当にいろいろありました。勝てる試合に勝つことができなかったり、チーム内でぶつかり合いもありました。あの時は本当に練習に行きたくなかったです。みんな勝ちたい目標は一緒なのにどうしてチームがまとまらないのだろう。チームがまとまっていないこの状態での試合は本当に苦しかったです。なんとか試合は勝っていましたが良い雰囲気ではなかったと思います。ピリピリしているというか。同じ目標に向かっているはずなのに一つになっていないような。

ですが、そのぶつかり合いがあってから、一人一人の気持ちが変わったと思います。練習を真面目にやるのは当たり前ですが、以前よりも気合が入っているというか、自分の中の信念を持ってプレーしているというか。そうした練習を繰り返していき、徐々に雰囲気も良くなっていって。リーグ戦の上位リーグではチームが一丸となることができ、全勝優勝という素晴らしい結果を残すことができました。



監督も練習でよく言いますが、「今日のベストが明日のスタンダード」1日1日の日々の積み重ねが自分の力になっていく。インカレを優勝するために、ふさわしい練習をする。そう毎日練習をしています。

辛い練習もたくさんありました。日本一になるための練習なので辛いのは当たり前です。練習が終わってからのランもきついし、トレーニングもきついし。

そんな練習を4年間も続けてこられたのは、仲間の存在が大きかったと思います。特に同期です。自由すぎる時もありますが、気を遣わないでいつも笑っていられます。本当に面白い同期たちです。うまくいかない時も何度も助けてくれました。同期なしではここまで来られていません。何度も辛い時期があり、泣きながら話し合いをしたのを覚えています。でも、それがあったからこそ今の私たちがいると思います。


私が白鷗大学でプレーできるのは、残り20日くらいしかありません。考えないようにしていましたが、実際に数えてみると悲しくなります。寂しいです。まだまだ一緒に全員でプレーしたいです。可愛くて頼もしい後輩たちや同期と離れたくありません。ですが、どんなに願ってもインカレが最後の大会となります。集大成として今まで教わり身につけたもの、4年間の思いを最大限に発揮して優勝を飾りたいと思います。


そして、絶対に監督を日本一の男にします。


最後になりますが、このような環境でバスケットボールをさせていただけていることに感謝し、監督、コーチ、マネージャーさん、保護者の皆さん、応援してくださっている多くの人たちに恩返しができるようにインカレでは全力で頑張ります。

今後とも白鷗大学の応援よろしくお願いします。


白鷗大学の初戦は

12月8日(木) 17時00分〜 @駒沢オリンピック総合運動場室内球技場Aコート


ここ数年間の雪辱を晴らすために団結した闘志あふれるプレーに注目したい。

Writer
JUBF 広報部( )

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