2025.03.12

【李相佰盃強化合宿レポート#1】第48回李相佰盃に向けた男子代表チーム強化合宿がスタート

3月12日(水)より、味の素ナショナルトレーニングセンター にて、第48回李相佰盃 日・韓大学代表バスケットボール競技大会 に向けた男子代表チームの強化合宿がスタートした。本大会は、日本と韓国の大学代表が国の誇りをかけて戦う伝統の一戦であり、選手たちは勝利に向けて練習を開始した。


合宿初日は、昨年度の反省点を共有し、日本学生選抜が勝利するための強化ポイント に焦点を当てたトレーニングが実施された。選手たちは高い集中力を持って練習に臨み、個々のスキルアップだけでなく、チームとしての連携強化 も意識していた。練習の合間にはコーチ陣から細かな指導が入り、ディフェンスの強度向上やオフェンスのセットプレー精度の強化 に取り組んだ。




「3戦全勝」を掲げ、さらなる高みへ


今大会の目標について、網野友雄HC(白鷗大学)は「ゴールは3戦全勝」と明言。「ただ合宿で生き残ることが目的ではなく、もっと先の勝利を見据えて、この時間を大切にしてほしい」と、代表選手としての高い意識と責任感を求めた。


「試合の結果だけでなく、どのように戦い、どのように日本のバスケットを表現するかが重要」と語り、選手たちにもその意識が浸透している様子がうかがえた。練習後には、「ディフェンス練習では積極的に声を出す姿勢が見られるが、より実践的な練習の場面になるとどうしても声が出ていないことがある」と明日への課題を指摘し、初日を締め括った。




昨年の悔しさを糧に、リーダーシップを発揮する


昨年度も日本学生選抜のメンバーとしてこの大会プレーした塚本智裕選手(PG/180cm/大東文化大学) は、「韓国の強度の高さから日本がやりたいバスケットをさせてもらえなかった」と、1勝2敗で負け越した悔しさを振り返った。


「最上級生としてリーダーシップを発揮し、PGとして網野HCのやりたいバスケットを体現したい。自分はゲームメイクが得意なので、チームメイトの良さを引き出し、5人が気持ちよくプレーできる環境を作ることを意識している」と語り、今大会への意欲を見せる。




また、同じく昨年度のメンバーである武藤俊太朗選手(SF/190cm/明治大学) も、「韓国と比べるとフィジカル面で劣る部分があるので、頭を使ったバスケットが鍵になる」と、戦術理解とチーム戦略の重要性に言及した。「声を出してチームを引っ張りたい。プレーではオールラウンドに得点し、ディフェンスでハッスルしてアピールしたい」と、意気込みを語った。





伝統の一戦へ向け、さらなる成長を


合宿はまだ始まったばかりだが、選手たちはすでに高い意識を持ってトレーニングに励んでいる。昨年の反省を活かし、より完成度の高いチームへと成長するための重要な期間となることは間違いない。


「3戦全勝」 の目標を掲げ、彼らがどのように進化し、伝統の一戦に挑むのか、期待がかかる。


Writer
佐藤 望月(サトウ ミヅキ)

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