2020.12.01

近畿大学 榎田選手~勇猛果敢 コロナ禍でのバスケットボールへの意欲~

誠に僭越ながら自己紹介させていただきます。

本年度、近畿大学経営学部4年ならびに体育会バスケットボール部所属の榎田拓真と申します。よろしくお願い致します。
本学バスケットボール部では、主将という形にてチームをまとめています。本ブログ執筆にあたって、自らの近大バスケットボールライフを振り返り、同時にバスケットボール人生を振り返ってみたいと思います。インカレに向けての想いも伝えることができたらと思います。
拙い文章ではございますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

                           写真提供者:FASTBREAKS合同会社


 私がバスケットボールを始めたのは小学2年生の時です。私には2つ上の姉がいます。姉がミニバスをやっていたということと、両親共にバスケットボールの競技歴があったということで、バスケットボールというスポーツに入り込みました。因みにですが、ミニバスに入って、レクリエーションの試合ではありますが、初めて打ったシュートは右手でのバックシュートです。そんなこんなで今年でバスケットボールを始めて15年目になりました。


 まず、私は関東の大学に進み関東のバスケットを体感したいと高校時代からずっと思っており、そのことしか考えていませんでした。しかし、私の実力では試合に出ることは不可能だと痛感しました。私の出身校は延岡学園高等学校です。高校3年の夏、インターハイ前に近畿大学にお邪魔し、練習試合をさせてもらいました。そこで、近畿大学は昼間に練習を行い、夕方から夜にかけて授業を行うといった特殊な時間で学校生活が送れるということに衝撃を受けました。このような学校は数少ないと思います。施設も見せてもらい、高校のトレーニングルームに比べたら、綺麗でトレーニングマシンも充実していて、ここなら文武両道バスケットにも、学業にも精を出すことができると思い、近畿大学でバスケットボールをすることを決めました。


 大学入学してからの苦痛としては、近畿大学自体がセットプレーをメインとするプレースタイルです。そのセットプレーを覚えるのに精いっぱいで、頭の中が混乱していました。もちろん早くセットプレーを覚えた者勝ちではあったものの、何度覚えても、試合になると応用が絶対条件であり、その応用が難しく感じ、中々試合に絡むことが出来ず本当に近畿大学を選んでよかったのであろうかという疑問を抱くことも多々ありました。 

 2年生になると新入生にカロンジ・パトリック(現3年・東山高校)といった留学生も入学し一気に戦力がアップしました。私は、2年からスタメンで試合に出場しました。1年目と違い、自信をもってプレーすることができるようになったことが、最大の成長であったと思います。そこで、未熟ながらも関西3冠も成し遂げることができました。

 3年生になると上級生としてチームの立場的にも上になることで、今まで上級生から教わっていただいた事を逆に後輩たちに教える立場になったということが、プレー面以外での役割となり、いかに下級生のミスを減らし、練習に支障がでないようにするかを考えていました。

 やはり、1番精神・心身共に神経を使ったと思うのは、4年生になってからです。最上級生になってチームを変えていこうと思い、アクションをどんどんおこしていこうと思っていた矢先のことでした。私たちだけではないですが、新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言が発令され、バスケットボールすらできなくなるといった現状になってしまいました。人生生きててまだ20年少しでしたが、このような状況に陥ったのは初めてでした。約3ヵ月、チーム練習はもちろん、個人練習も体育館が使えなかったので行うことができないといった問題に直面し、バスケットボールができないといった苦痛に悩まされました。6月中旬からようやく練習することができましたが、大会もなくなりリーグ戦、インカレが開催されるのかも分からない状態での練習再開は何をモチベーションにして練習をすればいいのか、このまま試合もなく引退することになってしまうのではないのかといった不安が大きかったです。しかし、主将である私がそのような気持ちではチームを鼓舞することができないと感じ、1人でどのようにしたらチーム全員のモチベーションを保つことができるのかひたすら自問自答していました。大学4年間で1番悩んでいた期間であったことに間違いありません。今まで経験したことのないパンデミックな状況に陥ってしまい、どのような行動をしたら正解なのかを模索しながら、お先真っ暗な状態で、バスケットボールを続けてきました。

 そんな中、関西ではリーグ戦が1巡で行われることとなりました。無観客で実施、選手のみ会場入りできるといった形ではありましたが、リーグ戦が開催されることに感謝し、戦っていきました。そしてありがたいことに、FASTBREAKS合同会社様によるLIVE配信が行われるといった形で会場に来れない選手、保護者なども試合が観戦できる環境を作っていただきました。そして、毎週のリーグ戦の運営、消毒、検温等の新型コロナウイルス対策を入念に行ってくださった関西学連の力があったからこそのリーグ戦であると実感しました。

 結果、近畿大学はリーグ戦優勝しインカレ出場を決めました。運営してくれた方たちに感謝の思いは決して忘れてはいけないということを、今年のリーグ戦で再認識しました。


 初めに、インカレを開催するにあたって運営等を行ってくださる方々に感謝申し上げます。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり今まで通りに行うという事は難しいと思いますが、応援してくださる方、そして支えてくださる方に少しでも恩返しできるよう頑張りたいと思います。


 近畿大学は昨年、一昨年と関東の大学に負け2回戦敗退が続いています。しかし、決して勝つことができないほどの差が開いているわけではありませんが、勝てていないのが現状です。私は、2年間コートに立っていて感じたことはたくさんあり、今年はもう負けられないという想いがあります。学生最後の試合でもあるインカレ。今までの準備ではだめだという事は、分かり切っていることです。リーグ戦が終わり、インカレまで1ヵ月という期間がある中で、インカレに向けての準備は今まで以上に行っています。監督とのコミュニケーションを図り、選手の意見と監督の意見を双方出し合い、そこからどのような練習を行い、試合ではどのように戦うかを共通認識していっています。当たり前のことではあると思いますが、今までそのようなことが無く、最悪の状況等考えず、練習せずにインカレに臨んでいた過去があるからです。留学生が退場し、そこからチームが乱れていっている過去があり、そのようなことが決してないよう変えていっているつもりです。チームの目標であるインカレベスト4という目標に向かって日々練習に励んでいます。

写真提供者:FASTBREAKS合同会社


 長々とまとまりのない文章となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 入学してから関東の大学に勝てていない現状に目を向け、今年は勝てるよう練習を行いインカレに向けて頑張っています。今年は新型コロナウイルスの影響で普段通りの生活ができていない状況ではありますが、この状況に対応していき、感染症にも気をつけながら残り1ヵ月練習に励み、インカレにて十分な力を発揮できるよう練習に励んでいきたいです。

 そして、ここまでバスケットボールを続けてこられたということは両親の支えがあったからこそです。両親に試合の結果で恩返しできるよう近畿大学としてチームを勝たせられるよう主将としてチームを引っ張っていきたいです。

 今後とも、近畿大学の応援何卒よろしくお願いいたします。


Writer
前田 琉我(マエダ リュウガ)

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