2025.03.17

【李相佰盃強化合宿レポート#6】男子第1次強化合宿最終日

第48回李相佰盃 日・韓大学代表バスケットボール競技大会に向けた第一次強化合宿は、本日、最終日を迎えた。6日間にわたる厳しいトレーニングの中で、選手たちはそれぞれの強みを発揮しながら競い合い、代表選出へ向けて最後のアピールを行った。

最終日の練習メニューは、ほとんどが5on5の実践形式で行われ、6日間の集大成として攻守の確認が念入りに行われた。





網野友雄HC(白鷗大学)は、今回の第一次合宿を以下のように振り返る。

「新しく集まったチームなので、第一次合宿ではオフェンスの基礎をしっかり落とし込むことを重視した。その点についてはかなり良くなったと感じており、まずまずの仕上がりだと考えている。一方で、ディフェンスについてはまだ改善の余地があるため、第二次合宿・三次合宿でしっかりと強化していきたい。特にオフェンスの考え方やリードの部分はある程度形になってきた」


また、ビッグマンの成長についても言及し、「彼らは非常に努力家で、一生懸命にゴール下からゴール下まで走り、体を張ってプレーしている。しかし、その努力に加えて『ここでボールが欲しい』『シュートを狙いたい』といった要求をもっと積極的に出してほしい。ハードワークに加えて、自己主張をすることで、より良いプレーが生まれると考えている」と期待を寄せた。



選考については、「チームを作る上で、ガードならスピードを生かしてテンポを作る選手やコントロール能力の高い選手、フォワードならシュートが得意な選手やディフェンスに優れた選手、オフボールの動きがしっかりできる選手など、それぞれ異なる特徴を持つ選手をバランスよく組み合わせることが重要。同じタイプの選手ばかりを揃えるのではなく、個々の個性を活かしながら最適なチームを構築していきたい。ビッグマンに関しては、スキル面の向上が必要ではあるものの、高いポテンシャルを持つ選手を中心に選考を進めている」と語った。


さらに、合宿全体を振り返り、「短期間の合宿では、初日から自分の持ち味をアグレッシブに発揮できることが必要。『合宿でどういうバスケットをするのか』『どんなチームメイトなのか』を探りすぎる傾向があるが、遠慮せずに自分の色を出せる選手になってほしい」と述べた。


その具体例として、ハーパージャン・ローレンス ジュニア選手(サンロッカーズ渋谷/東海大学)のケースを挙げ、「彼はディベロップメントキャンプでアグレッシブなディフェンスを披露した結果、翌週にはA代表キャンプに招集され、A代表デビューを果たした。合宿に呼ばれる選手たちは、そのような可能性を秘めており、積極的に自己表現することが重要だ。良い子になりすぎず、思い切って自分の強みを出すことを意識してほしい。」と期待を込めた。





今後の強化合宿を通じて、選手たちがさらに自らの課題に向き合い、個々のスキルを高めながらチームとしての完成度を高めていくことが求められる。李相佰盃本番に向けて、より一層の成長と結束が期待される。

Writer
佐藤 望月(サトウ ミヅキ)

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